<男子ゴルフ:日本オープン>◇2日目◇17日◇福岡・古賀GC(6797ヤード、パー71)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)
石川遼(17=パナソニック)が史上最年少優勝に前進した。予選通過ライン13オーバーという日本屈指の難コースで3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72。通算イーブンパーと踏ん張り、首位に2打差の3位で、初の国内メジャー大会決勝進出を決めた。同組の青木功(66)にも「もう大丈夫!」と太鼓判を押され、残り2日間で1928年(昭3)に浅見緑蔵が記録した19歳9カ月7日の最年少記録更新も視界にとらえた。
ホールアウトした17歳に、66歳の青木が歩み寄った。「おう遼。もう大丈夫だよ」。満面の笑みで「世界のAOKI」が、石川にお墨付きを与えた。「何のことかは分からなかったけど、いいようにとらえたい。青木さんの前で、自分のいいところを100%出せた。最高に幸せです」。日本の枠を超えた世界基準のゴルフで、単独3位につけた石川が誇らしげに言った。
攻守に持ち味を出し切った18ホールだった。「こだわりのドライバー」は2日目も輝いた。16番パー5(568ヤード)では、ドライバーから3番ウッドでピン手前10メートルに2オン。楽々と2パットのバーディーを決めた。予選2日間でのべ237人がプレーした大会最長ホールで、2オンはこの日の石川ただ1人。失敗を恐れず、挑戦し続ける攻撃ゴルフの真骨頂に、ギャラリーも沸いた。
冷静な守りのゴルフでも魅せた。280ヤードのフェアウエー前方に深いラフが待ち受ける15番パー4では、2番アイアンできっちり刻んでパーにまとめた。「僕にはアイアンで打つ方が緊張しますけど…」と照れ笑い。その他のホールでも状況判断に優れた頭脳的プレーで、スコアの崩れを最小限に抑えた。「ここは多少ラフに入っても(グリーン)近くから『サンドウエッジで上げて、乗せればいいや』と思ってました。それが2日間、できちゃっている」。
並み居る日本のトッププロたちを眼下に見下ろして決勝ラウンドに進んだ。80年前の第2回大会での最年少優勝記録の更新も夢ではない。ただ世界を見据えて究極のドライバーショットを追求する理想を、目先の勝利のために変えるつもりはない。「僕が目指しているのは、このトーナメントじゃない。でも、最終日の後半に入る時、トップと5打差以内なら分かりませんね」。最終日の終盤16番でイーグルに挑む立場を確実とするためにも、石川は3日目も攻めまくる。【大石健司】

