<男子ゴルフ:マイナビABC選手権>◇初日◇30日◇兵庫・ABCGC(7217ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)
石川遼(17=パナソニック)が2アンダーの70で回り、首位と3打差10位と好発進した。今季最速13・5フィートと「マスターズ級」の超高速グリーンを攻略し、大会前の公約「1日4バーディー」を奪取した。プロ転向後初のツアー制覇へ、順調なスタートを切った。星野英正(31)ら4人が5アンダーの67をマークして首位に並んだ。
「公約」通りのスコアに、石川の顔には自然と笑みがこぼれた。大会前から「1日4バーディーを奪って、2アンダーで回りたい」と宣言していた。首位と3打差の好発進だ。
石川
初日としてはこれ以上ない最高な位置。満足してます。
豪快なドライバーに加えて、小技でも非凡さを見せた。ABCGCのグリーン速度は、今季最速の13・5フィート。米ツアーから戻ってきた丸山茂が「アメリカでもこれだけ速いのは、そんなにない」と驚く超高速グリーンに対し、繊細なタッチを披露した。前半12番で3メートルのスライスラインを読み切りバーディー、15番ではグリーン奥ラフから下り傾斜のアプローチを1メートルに寄せてパーセーブ。同組でツアー通算8勝の深堀が「ますますうまくなってる。この速いグリーンに対応できてるからね」と、絶賛するほど距離感は絶妙だった。
前日のプロアマ戦での会話が役に立った。「一緒に回ったアマチュアの人が下りのパットを打つとき『カップの1メートル手前で止めるようにしてください』とアドバイスしたんです。それを自分にも言い聞かせ、今日は50センチ手前で止まっても良しと思ってやりました」。2週前の日本オープンでは2位、現在賞金ランク19位という実績が、プレーに安定感を与えているようで、「今日はすごくいい集中力で、普通の気持ちで回れた」と振り返った。
初日アンダーパーだった今季の過去3試合はすべて予選通過し、2試合で5位以内に入っている。「いいスタートが切れると気持ちいいですね」。好発進すれば勢いが持続するタイプだけに、プロ転向後初のツアー制覇へ希望が膨らむ。【木村有三】

