【バンコク(6日)=阿部健吾】遼クンが所属先であるパナソニックの大応援団を力に欧州を撃破する。石川遼(17)が、世界デビュー戦となるアジア対欧州のチーム対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィー」(9日開幕)の舞台であるタイに到着。大会最終日の11日には現地のパナソニック関係者160人以上が応援に駆けつけることが分かった。石川は、北京五輪陸上で銅メダルに輝いた男子400メートルリレーの一致団結ぶりを見習い、チーム戦に臨むことも宣言した。
約7時間のフライトを終え、スワンナプーム国際空港に到着した石川を、5人以上の警備員が囲んだ。異例のVIP待遇にも「僕はこっちじゃ有名じゃないでしょ。きっと誰だと思ってますよ」と謙遜(けんそん)したが、地元のテレビ局のカメラが動きを追うなど、注目を一身に集めた。
今季初戦、本格的な世界プロデビュー戦で、所属先のパナソニックから後押しをもらう。同社はタイ国内に20のグループ会社を持ち、約1万6000人が働いている。石川を空港で迎えたイベント推進室の高浜久弥主事は「困ったことがあれば、いつでも言ってくれるように伝えてあります。プレーする上で何かお役に立てれば」とサポートを約束。現地勤務の社員の間で有志を募り、最終日の11日に160人以上の大応援団を組織する予定だという。
所属先の全面バックアップを受けながら、チーム内では団結力を重視する。石川は「チーム戦なので目指すものが一緒でないといけない。そういうところは、陸上のリレーチームを見てて日本の優れたところだと思う。外国人よりタイムでは劣っても、バトンのロスはしない。ゴルフにも共通しているかな」。昨年の北京五輪で日本中を感動させた陸上男子400メートルリレーチームを手本にあげた。
今大会初日は、2人の選手が1つのボールを交互に打つフォアサム形式で行われる。ボールとバトンで違いはあるが、複数人で1つのものをつなぎ勝利を目指すのは同じだ。欧州代表には、99年全英オープン優勝のポール・ローリー、07年全米オープン4位のニクラス・ファストら強豪がそろう。それでも、石川は「(主将の尾崎)直道さんの考えを理解して、チーム一丸になれば、必ず勝てると思う」と言い切った。
真冬の日本から、気温30度を超えるタイへ。だが「日本ツアーとは何もかも雰囲気が違うと思う。それでもその場の空気が自分自身のプレーとぴったりとあえば、自然体でプレーできる」と力強い。06年に新設された同大会は欧州勢が2連覇中(08年は開催延期)。「アジアの皆さんの気持ちを背負ってタイに行くので気合が入っている」と打倒欧州を誓っていた。

