<米女子ゴルフ:全米女子プロ選手権>◇最終日◇14日◇米メリーランド州ブルロックGC(6641ヤード、パー72)◇賞金総額200万ドル(約1億9000万円)優勝30万ドル(約2850万円)

 【ハバードグラス(米メリーランド州)=田口潤】昨年12月にプロ転向した新人アンナ・ノードクイスト(22=スウェーデン)が、通算15アンダー273で、米ツアー初勝利をメジャーで飾った。昨季限りで引退した元女王アニカ・ソレンスタムを尊敬する北欧美女が「後継者」に名乗りを上げた。

 スウェーデンから、女王の後継者が現れた。プロになって約7カ月。ノードクイストが米ツアー5戦目でつかんだ初勝利は、メジャーというビッグタイトルだった。大会前の10日に誕生日を迎えた22歳は、仲間にシャンパンシャワーで祝福され「夢がかなった。優勝を実感するまで、2~3日はかかると思う」と感激を口にした。

 新人には見えない、落ち着いた戦いぶりだった。2日目から首位を守り、2位に2打差で迎えた最終日。1番でいきなりバーディーを奪って勢いに乗る。最終18番でも第2打をピン80センチにつけ、この日5個目のバーディー。2位に4打差をつけ、昨年の曽(台湾)に続く史上3人目の新人によるメジャー初優勝を締めくくった。

 メジャー通算10勝、同じスウェーデン出身で昨年引退した元世界女王ソレンスタムの言葉に励まされた。最終ラウンドに臨む前「1打1打に集中しながら、楽しみなさい」という伝言をもらった。「アニカからのメッセージが自分にとって大きかった」と振り返る。元女王の米ツアー初勝利も、95年全米女子オープンとメジャーだった。同じ道を歩む期待が膨らむ。

 アマ時代は宮里美香のライバル。米アリゾナ州立大に進み、昨年の全英女子オープン42位でベストアマに輝くなど、大器として注目されていた。当初は大会翌日の全米女子オープン予選に出場予定だったが、この勝利で出場権を獲得。「明日の朝7時58分から36ホール回らなくてもいいのが、うれしい」とはにかんだ。「成功に近道はない」という座右の銘と対照的に、米国ではあっさりと「成功」をつかんだ。