<米女子ゴルフ:全英リコー女子オープン>◇初日◇30日◇英・ロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(パー72、6492ヤード)

 メジャー初挑戦となった三塚優子(24)は7番パー5のイーグルなどで1アンダー71をマークした。

 「飛距離が最大の武器」と自任する三塚らしい「カムバック劇」が出た。最長542ヤードの7番パー5。第1打でフェアウエーをとらえ、第2打残り252ヤード。3番ウッドでピン左奥3メートルに2オン。これを沈めてイーグルを奪い、アンダーパーに戻した。後半は我慢のゴルフで、71として上がると外国人プレスにも囲まれ、「耐えて、赤字(アンダーパー)で終えられた。自信になった」と、笑った。

 初めてのメジャーの1番でボギーをたたいた。3番で最初のバーディーを奪ったが、4、5番を連続ボギーとする苦しい展開。それでも「2オンできるパー5がある。まだ始まったばかりだし、何とも思わなかった」。米ツアー勢とそん色ない飛距離を武器に攻め、492ヤードの6番パー5でバーディーを奪い、イーグルを奪った7番につなげた。

 「ハーフターンから風が強くなった」というが、準備が功を奏した。10~12日の明治チョコレート杯を2位で終えた後、英国のリンクスと同じような自然条件の北海道・小樽CC旧Cで海風と洋芝対策を行った。クラブも「風で吹き上がらないように」と重くし「前後の風が難しかったが、アイアンはいい」と手になじんできた。

 「風が吹いたら勇気を持って打てるかどうかでしょう」と話していたが、初日はその「勇気」を存分に見せた。「ここは1打1打に集中しないとスコアをつくれない。その上で、ピンに向かって勝負したい」と、2日目以降も攻めの姿勢を貫く。