<米女子ゴルフ:HSBC選手権>◇2日目◇26日◇シンガポール・タナメラCC(6547ヤード、パー72)

 開幕2連勝を狙う宮里藍(24=サントリー)が、4バーディー、3ボギーの71で回り、通算4アンダーの140で初日に続き首位と1打差、3位につけた。フィギュアスケート女子の浅田真央の銀メダル獲得に刺激を受けるなど、連勝に向け視界良好だ。金ソンヒ(韓国)ら2人が通算5アンダーで首位。上田桃子(23)は通算1アンダーで15位、横峯さくら(24)は通算イーブンで21位、宮里美香(20)は通算1オーバーで27位、諸見里しのぶ(23)は通算2オーバーで32位、有村智恵(22)は通算4オーバーで45位だった。

 最終18番、2・5メートルのパーパットを沈め、宮里は右拳を振った。「上も伸びてないし、1つでも伸ばしたのは大きい」。アンダーパーのラウンドに納得の表情をみせた。「感触はいいけど、特にドライバーで右に抜けることが多かった」と、初日のラウンド後の練習で修正。右腕に力が入っていたことが原因と突き止めていた。1番でボギー発進したが、焦りはない。9番パー5では2オン。楽々バーディーとするなど、4バーディーを奪った。

 この日、最も笑顔を見せたのはラウンド後だった。報道陣から浅田の銀メダル獲得を聞くと「本当ですか!

 イエーイ、すごーい。号泣?

 いやいや、みんなが欲しいメダルじゃないですか。堂々としてて良いと思いますよ」と興奮。宮里も昨季、米ツアー本格参戦4年目にして初優勝をとげた。4年間という長さ、継続的な努力の必要性を知るだけに、結果がどうあれ、大きな刺激をもらった。

 08年開始の今大会では、過去2年とも今年と同じく首位と1打差で初日を終えたが、2日目にスコアを伸ばせず、以降は失速。08年26位、09年18位に終わっていただけに「今日の結果は最終日につながる」と自信を深めた。米ツアーでは44年ぶり5人目となる開幕2連勝へ。2週連続の「金メダル」が視界に入ってきた。