<女子ゴルフ:フンドーキンレディース>◇2日目◇15日◇福岡センチュリーGC(6520ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 昨季賞金女王の横峯さくら(24=エプソン)が超前向きに、今季初優勝に挑む。2日連続アンダーパーとなる70をマーク。首位こそ不動裕理(33=フリー)に譲ったが、5アンダーの139で、首位と1打差2位につけた。宮崎で被害拡大中の家畜感染症・口蹄(こうてい)疫の寄付活動もあり、今大会開幕前にブログに「優勝を目指したい」と書き込んだ。この日は「かみ合えば優勝できる」とV宣言。19歳の新人藤本麻子らが2打差5位につけた。

 どちらかと言えば口下手な女王横峯が、並々ならぬ意欲を見せた。「かみ合えば優勝できると思うんで、しっかり我慢しつつスコアを伸ばせるように頑張りたい」。1打差2位で迎える最終日に向けた会見で、言い放つ。永久シードの不動と同組で「新旧賞金女王対決」となったこの日、3バーディー、1ボギーの70。69だった不動に負けじと、スコアを伸ばした。

 有言実行が板についてきた。昨季はツアー開幕前に公約して賞金女王を奪取した。その自信は大きい。今週は大会前、ブログに「明日からの試合は優勝目指して挑みます」と書き込んだ。出場トーナメントの獲得賞金の一部を口蹄疫被害に悩む宮崎県に寄付する活動がモチベーションを高める。一方で「苦手意識の強いコースですが、あえてそう書きました」と自分を奮い立たせる目的があったことも明かした。

 強気な妹は姉も引っ張っている。この日今季2度目の予選通過を決めた瑠依(27)はプロ8年目でノーシード、最高位は09年3月ヨコハマタイヤPRGR杯16位というのに「予選は軽く通るわと思っていた」「遼くんみたいに58を出したりして…」と強気発言を連発。さくらの愛読書「あなたは絶対!

 運がいい」を読んでプラス思考に変わったという。今季ツアー10戦目の初優勝へ。さくらは「全体的に流れは悪くないんで流れを維持しつつ、明日もアンダーパーでラウンドしたいです」。言葉の端々に自信をにじませていた。【菊川光一】