<米女子ゴルフ:エビアン・マスターズ>◇初日◇21日◇エビアン・マスターズGC(6345ヤード、パー72)

 【エビアン(フランス)=塩畑大輔】宮里藍(26=サントリー)が、4アンダーの68をマークした。5番でダブルボギーをたたいたものの、9番からの10ホールで5バーディーと、一気に巻き返した。09年に念願の米ツアー初優勝を飾った思い出の大会で、今季初Vを目指す。

 思い出のコースで、再びバーディーラッシュをみせた。9番パー5で1メートルのバーディーパットを沈めた宮里藍は、そこからぐいぐいとスコアを伸ばした。12番パー4では第2打をピン横1・5メートルにつけ、13番では下り10メートルのバーディーパットをねじ込んだ。「5番で3パットしてダブルボギーをたたいたけど、ラインがそれなりに難しかったので、気持ちの整理はつけやすかった」と流れを変えた。

 今季は未勝利だが、全米オープンで6位と初のトップテン入りを果たし、浮上のきっかけをつかんだ。「被災した日本にいい結果を届けたいという思いが重荷になっていた。でもなでしこジャパンのW杯優勝をみて、いいニュースを送るタイミングは自分では選べないと思わされました」。気持ちの整理がつき、プレーは輝きを取り戻した。68は米ツアー初優勝を飾った09年大会の初日を1打上回る好スタート。思い出の舞台で、再び頂点を目指す。