<男子ゴルフ:サン・クロレラクラシック>◇初日◇28日◇北海道・小樽CC(7471ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 池田勇太(25=日清食品)が1イーグル、5バーディー、1ボギーの6アンダー66で回り、首位と1打差2位につけた。今週から高級ステンレスのダマスカス素材のパターを使用。要所でロングパットをねじ込み、今季初優勝へ好スタートを切った。

 新兵器が威力を発揮した。ピン型からマレット型のパターに替えた池田は5番で4メートルのバーディーパットを決めると勢いに乗った。9番では8メートルをねじ込みイーグルを奪取。終盤17番では6メートルを沈め、5個目のバーディーで、首位と1打差2位につけた。

 新パターのヘッドは、200年前から刀剣に用いられた高級ステンレスのダマスカスが使われる。池田は「フィーリングがひと味違うし、面白いなと。結果も良かった」と効果を口にした。

 開幕前日には「ここいらで優勝したい」と宣言。昨季も7月のトーシン・トーナメントで初優勝。賞金王こそ逃したが、2年連続最多勝となる計4勝を積み上げた。「今週は波が来ている」と「夏男」が本領を発揮してきた。

 今大会は2年連続ベスト10と、名門小樽CCとは相性もいい。「難コースにもてあそばれないでいる自分が楽しい。まだ試練はあるだろうけど、コースになめられないよう、我慢していきたい」と独特の勇太節で気合を高めた。【田口潤】