<男子ゴルフ:ブリヂストンオープン>◇2日目◇21日◇千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C(7119ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 谷口徹(43=フリー)が6バーディー、2ボギーの67で回り、通算6アンダー136、首位と2打差の3位に浮上した。元賞金王として、賞金ランク1位■相文(韓国)の独走状況に発奮。この日は会見場で「勝ちたい」を30回以上も連呼し、約1年半ぶりの復活優勝へ気合を高めた。

 首位と2打差の3位に浮上した谷口は自ら会見場に、報道陣を誘導した。予定外の会見を開くと、30分以上も話し続け「勝つ」「優勝」などの言葉を30回以上も連呼。今季未勝利で賞金ランクは25位。元賞金王は優勝に飢えていた。

 昨年9月、次女桃子ちゃんが誕生した。幸福感で心が満たされた反動のせいか、ゴルフへの思いは逆に薄れた。5月日本プロ選手権3日目にぎっくり腰で棄権。約3週間の休養でスイングの感覚を乱し、さらに気力もなえた。

 ゴルフへの情熱を取り戻すきっかけは、賞金ランク1位■相文の存在だった。今季3勝、賞金王争いを独走する25歳に「まだ負けない。対等に勝負したい」との思いが募った。「独身時代だった10年前くらいのやる気が出た。何としても勝ちたい」。この日も15番でOBをたたくも「ここでへこめない」と、17番6メートル、18番3メートルを沈め、連続バーディーで首位をとらえた。

 43歳の戦う気持ちにスイッチを入れた■は2オーバーの57位。1打差で予選落ちを逃れた。「(先週の)難しい日本オープンで勝ちながら、情けないやつだな。昔のオレの方が上だな」。いつもの憎まれ口に、復活優勝の予感が漂った。【田口潤】※■は裏の里が非