<女子ゴルフ:LPGAツアー選手権リコー杯>◇2日目◇25日◇宮崎・宮崎CC(6482ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝2500万円)

 プロ3年目で初出場の藤本麻子(21=フリー)が首位と4打差5位で折り返した。昨季までパンツルックが定番だったが、今季はスカートに路線変更。宮崎市でこの冬一番の冷え込みとなったこの日も出場28人中1人だけ、素足のミニスカ姿で72にまとめ、通算イーブンパーと踏ん張った。全美貞(29=韓国)も72にまとめ、通算4アンダーで首位をキープした。

 最低気温3・3度。南国・宮崎と思えぬ冷え込みだった。しかし藤本は平気だ。白いミニスカートにハイソックス。極真空手、サッカー、ソフトボール、スキーで鍛えた太ももを、寒気にさらして頑張った。

 「ピンチは何回かあったけど、パットでしのげた」。1番で1・5メートルのパーパットを決め、流れをつかんでパープレー。やっかいな高麗グリーンを攻略した。

 私服にスカートはない。全部ズボン。競技ウエアも昨季までほぼパンツルックだったが、ウエア契約先オークリーの担当者から熱心にスカートを勧められ、今季開幕戦で着用。「周りに『似合うじゃん』とか言われて、浮かれちゃった」と今夏から完全に路線変更した。すると、2戦前の伊藤園レディスで念願のツアー初優勝も達成した。ツアー競技の前夜祭はスーツで通しているが、来季からはドレスも検討中。若手有数の実力に女性らしさを兼ね備え、メジャー初制覇に接近中だ。【加藤裕一】