<女子ゴルフ:西陣レディス>◇初日◇13日◇熊本空港CC(6482ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)

 プロ6年目の若林舞衣子(23=ヨネックス)が5バーディー、3ボギーの2アンダー、70で首位と1打差2位スタートを切った。昨季は4年連続賞金シードを守ったが、賞金ランクはギリギリの53位。今季から岡本綾子(61)の“5番弟子”となり、08年10月SANKYOレディース以来のツアー2勝目を目指す。ツアー未勝利のリ・エスド(25)が3アンダー、69で首位発進した。

 雨に打たれた花冷えのコースで、自分が今できることをきっちりやった。若林の5バーディーのうち、一番長いパットは14番の5メートル。3ボギーはいずれもパーオンを逃した結果。「チャンスは大体、バーディーを取れました」。2位発進は、09年樋口久子IDC大塚家具レディスの首位発進以降で出場69試合ぶりのベストスタート。笑顔は満足そうだった。

 昨年11月、岡本綾子の弟子になった。賞金ランクは08年の21位から09年30位、10年32位、昨季はついに賞金シード選手の最下位53位へ。コーチをつけず1人でやってきたが、限界だった。「スイングに悩んで、もうどうしていいかわからなかった」。仲の良い服部真夕の師匠、岡本に意を決して入門を直訴。表純子、服部、森田理香子、青山加織に続く“5番弟子”になることを許された。

 岡本の指導で、軸がブレて左側に突っ込むクセを直し、ボディーターンを意識したスイングに改造中だ。飛距離は1番手伸びたが、まだ完成にはほど遠い。「焦りは禁物。結果を考えず、今やることをしっかりやりなさい」-。その先に、08年SANKYOレディース以来、復活のツアー2勝目がある。【加藤裕一】