宮里藍(26=サントリー)が予想的中のペアリングを「追い風」に今季国内初戦に臨む。明日3日に開幕する国内メジャー戦、ワールドレディスサロンパス杯(茨城GC)を控えた1日、会場でハーフラウンドを消化。同日には予選の組み合わせが発表され、ミシェル・ウィー(22=米国)、笠りつ子(24)と同組で回ることが決まった。

 6年ぶりの来日となるウィーとの組み合わせを大会関係者から伝え聞くと、宮里は自然な笑みを浮かべた。身長183センチの“天才少女”とのラウンドをイメージしていたようで「予想通りですね~」とちゃめっ気たっぷりに話し、周囲の笑いを誘った。身長155センチの宮里が28センチも背が高いウィーとの日本初対決を素直に歓迎した。

 今年は2月のHSBC選手権(シンガポール)の予選でウィーと同組で回っている。2年前の同時期に開催されたトレスマリアス選手権(メキシコ)では最終日に同組となり、首位だったウィーを追い上げて優勝している。「米国で何度も一緒に回っていますし、やりにくさとかはないです」と宮里。

 この日の練習では日米のグリーンの違いを意識していた。「日本のグリーンは芝目が整っている。アプローチでスピンのかかり方が違う。100ヤードぐらいから若干のずれはある」と説明。微妙な球の転がり具合やアイアンの距離感などを綿密にチェックしたという。予選初日の天気は下り坂。降雨の中でのスコアメークが日米連覇のカギとなりそうだ。「調子が良くてもスコアは予想できない。1つ1つ丁寧に積み重ねたい」。組み合わせとは違い、スコアは安易に予想しない。目の前の一打だけに集中する構えだ。【藤中栄二】