<男子ゴルフ:つるやオープン>◇最終日◇28日◇兵庫・山の原GC山の原C(6793ヤード、パー71)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)

 第1日に驚異の「62」というエージシュートを樹立した66歳の尾崎将司が、この日の18番グリーンで改めて表彰を受けた。その後に優勝者の松山英樹(21=東北福祉大)が登場。両雄はがっちりと握手した。

 「すばらしい優勝だ。遼しかいないと言われた中で、松山が期待されて順当に勝った。強いよ」。15番から4連続バーディーでの優勝に、全盛時の自分を思い出し「これがプロのゲームなんだ。見ている人にアピールできたと思う。俺が弱くなってから出てきたけど」と悔しそうな表情。

 最終日の尾崎将は疲れがピークにきていたのか、1バーディー、6ボギーの76、通算2アンダー51位で終了した。「初日だけで終わったけれど、ここ(レギュラーツアー)にいてよかったと思ったよ」。最終18番で花道を歩いてくると、万雷の拍手に迎えられ「いいものだな」と、11年10月ブリヂストンオープン以来の4日間“完走”の感触を楽しんだ。

 今週は過去5回優勝している中日クラウンズ。「自分も毎週1個ずつ話題を提供する。男子ツアーは面白いぞ」。ジャンボで始まり、松山で終わった会場を意気揚々と引き揚げていった。【町野直人】