<女子ゴルフ:アース・モンダミン杯>◇第1日◇26日◇千葉・カメリアヒルズCC(6516ヤード、パー72)◇賞金総額1億4000万円(優勝2520万円)

 産休明け初戦の茂木宏美(37=赤城CC)が、いきなり好ラウンドをみせた。2月12日に長女和奏ちゃんを出産してから、わずか4カ月での実戦復帰。8カ月のブランクを感じさせないプレーで、序盤からバーディーを量産し、5バーディー、2ボギーの69で、首位と3打差の11位と好発進した。

 最終18番パー5。茂木は右ラフから残り90ヤードの第3打を「完璧な手応え」でピンに向かって運んだ。手前5メートルに落ちると、カップ左ふちに当たって、奥30センチにピタリ。もう少しでイーグルというスーパーショットで、復帰ラウンドを締めるバーディーを挙げた。

 「90点くらいの出来。妊娠前の感覚に思ったより早く戻ってきた」。1番パー5の復帰後第1打から、会心のドライバーショット。連続バーディー発進で、すぐに実戦の流れに乗った。難しい後半はボギーも来たが「あまり悔しい顔をすると、子どもが見たら泣いちゃうだろうなと思って、気持ちをセーブすることができた」と冷静なプレーで、すぐに立ち直った。

 昨年10月の日本女子オープンを最後に、産休に入った。2月に無事長女を出産。「全英で産後3カ月でプレーする選手を見たので、自分もいけると思った」と復帰に向け早々にトレーニングを開始した。夫の窪田大輔さんも、早期復帰を後押し。この日は茂木よりも1時間以上早い午前3時30分に起床し、妻に代わり和奏ちゃんの世話をした。

 「1カ月以上前から、当日朝の試合への入り方を想定してきた」と茂木。家族にも支えられ、上々の復帰ラウンドを終えた。【塩畑大輔】