<女子ゴルフ:国・地域別対抗戦インターナショナル・クラウン>◇第3日◇26日◇米メリーランド州オウイングズミルズ・ケイブズバレーGC(6628ヤード、パー71)

 1次リーグB組の日本は韓国に1勝1敗で2点を加え、全体首位の通算8得点で最終日のシングルス戦に進んだ。宮里藍(29)横峯さくら(28)組はチェ・ナヨン、金寅敬組に3アンド2で勝ち、2点を獲得した。1ダウンで折り返した10番パー4で、横峯が残り148ヤードの第2打を入れる“同点イーグル”で流れを変えた。宮里美香(24)比嘉真美子(20)組は朴仁妃、柳簫然組に敗れた。最終日はシングルスで対戦し、4日間の合計得点で順位を争う。

 おそろいのピンクのスカートをはいた2人がハイタッチした。韓国ペースの前半に耐えて1ダウンで迎えた10番。横峯が、残り148ヤードの第2打をカップ手前から転がして入れるイーグルを決めた。宮里は「これでゼロに戻ったね。ここからスタートしよう」と声をかけた。

 勢いづいた11番は、そろってピンそばにつけて奪取。12番パー5では、横峯がグリーン手前ラフからの第2打について迷い、宮里に相談した。「迷ったら聞こうと思っていた。最後、スライスするように見えると聞いてしっかり打てた」。チップショットが決まって再びイーグルを奪った。14番は、宮里がバンカーショットを放り込んだ。10番からの5ホール中、4つを奪って一気に突き放した。

 横峯は「ラッキーなことが続いて奇跡的に勝てた。今日が一番2人がかみ合った。心強いパートナーがいて、しっかりピンを狙っていける」と謙遜気味。宮里は「自分の調子は100%ではないけど、チーム戦は自分が主役にならなくていい。お互いの絶対的な信頼感が必要」と役割に徹した。

 第1回大会の頂点まであと1歩。第2日の後には4人で決起集会を開いて盛り上がるなどチームワークは抜群。最終日に向け、宮里は「1人でも多く勝てば優勝につながる。みんな負けることは考えていないと思う」と意気込んだ。横峯は「明日が一番タフになる。1人1人がベストを尽くすしかない」と気を引き締めた。

 ◆競技方式

 対戦ごとに勝ち2点、引き分け1点、負け0点で、4日間の総得点で優勝を争う。3日間の1次リーグでは8チームがA、B組に分かれ、2人1組でホールごとにいい方のスコアを採用するフォアボールで総当たり。B組の日本は第1日のスウェーデン戦と第2日のオーストラリア戦で3点ずつ、第3日の韓国戦で2点を奪い、全体首位の8点。A組は7点で並んだタイとスペイン、B組は日本と7点のスウェーデンが通過。各組3位同士のプレーオフで米国に勝った6点の韓国を加えた5チームの計20選手が、最終日はシングルスで対戦する。