【ノートン(米マサチューセッツ州)27日=塩畑大輔】男子ゴルフの石川遼(22=CASIO)が、熟睡休養で大一番に備えた。29日に開幕する米ツアープレーオフ第2戦、ドイツバンク選手権に向け、会場のTPCボストンで練習ラウンドの予定だった。しかし朝のショット、パット練習後「帰ります」とそのまま乗用車に乗り込んだ。

 「ちょっと疲れがたまりました」。正午前には宿舎に戻り、半日熟睡。夕食時にはすっかり回復した様子で、元気に食事をとった。7月は米転戦を中断したが、北海道での長期合宿で毎日10時間の猛練習。その間、国内ツアーのセガサミー杯で優勝し、全英オープンにも出場。ほぼ無休で今月初旬から連戦に入った。

 試合前日の28日は、プロアマ戦出場メンバーには入っておらず、ラウンドできない。それでも疲労回復を重視し、思い切って休みをとった。現在56位のポイント順位を伸ばせれば、上位70人が出場できる来週のプレーオフ第3戦だけでなく、同30人の最終戦にも望みがつながる。先週の第1戦では合計パット数103と全選手中最少を記録。グリーン上の好調さを生かすべく、まずは体調を整えた。