<男子ゴルフ:ダイヤモンド・カップ>◇第2日◇26日◇茨城・大利根CC西C(7117ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 小林正則(38=ミュゼグループ)が2バーディー、ノーボギーの69で回り、首位と3打差の通算2アンダー140の9位で予選を通過した。昨年の日本オープン選手権を制覇した“日本一のゴルファー”だが、今季は国内外の出場計14試合すべてで予選落ちしていた。一気に優勝し、11月の第1子誕生の前祝いにする。

 最終18番パー5。小林は3メートルのパットを沈め、予選通過を確実にした。「最初は何試合通ってないって数えていたけど、気分もめいるから途中で止めてた。とりあえず良かった」と安どのため息をついた。

 昨年の日本オープンでは、抜群のショット力で難コース茨城GCをねじ伏せて優勝。しかし今季は「オフ明けに、日本オープンの時の完璧な状態を目指してしまったのが良くなかった」とスイングに悩み、スランプに陥った。復活のきっかけは先週のANAオープン。キャディーを依頼した先輩プロ二瓶正和さんのアドバイスがはまり、アイアンショットがことごとくピンに絡むようになった。

 この日は11月に長男を出産予定の麻理子夫人(25)も観戦。丸いおなかをさすりながら「これで安心して出産できます」と笑った。一方小林は「予選を通るために試合に出ているわけじゃない」とすぐに優勝争いに気持ちを切り替えた。