<女子ゴルフ:富士通レディース>◇第1日◇17日◇千葉・セブンハンドレッドC(6635ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 菊地絵理香(26=オンワードホールディングス)が自己ベストタイの7アンダー65で、首位に1打差2位につけた。5連続バーディーの間も平常心を貫く“無愛想ゴルフ”で、9バーディー、2ボギー。ツアー初優勝に向け、好発進となった。賞金ランク1位のアン・ソンジュ(27=韓国)が、8アンダーで首位。

 菊地が1番から自身ツアー初の5連続バーディーとスタートダッシュに成功した。バーディーパットは1番が2メートル、2番が50センチ、3番は2メートル、4番は4メートル、5番は7メートル。「入れようと思わず、タッチを合わせるだけ」と無欲さを心掛けたところ、きれいに入った。

 愛らしい笑顔の持ち主だが、「申し訳ないけど、ギャラリーの方には無愛想だったと思います」と振り返った。平常心を保つため「スコアは数えなかった」と言い、バーディーでも喜ばなかった。自称「気持ちの起伏が激しい性格」で、プレーに一喜一憂し、ペースを乱すこともあった。元世界ランク1位の申ジエが常に淡々とプレーするのを見て、見習うようになった。

 「プロになりたての頃、試合に出られない悔しさを味わったから」と、今季ここまで31戦全試合に出場し続ける頑張り屋。現在賞金ランク25位、8月NEC軽井沢72ではプレーオフ負けの2位と、あとは初優勝を狙うだけだ。「この時期は賞金ランクベスト5の人が絶対に(優勝争いから)外れない。そこにどう割って入るか」。予想通り、今回もアンが首位発進。クールな表情で戦い、最後に最高の笑顔を見せられるか。【岡田美奈】