<男子ゴルフ:三井住友VISA太平洋マスターズ>◇第1日◇13日◇静岡・太平洋C御殿場C(7246ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 世界ランク3位のバッバ・ワトソン(36)が期待通り、スケールの大きなゴルフを見せ、藤田と並ぶ首位発進を決めた。スタートの10番パー4から、300ヤード地点にあるフェアウエー右サイドの木をキャリーで越える、驚異のドライバーショットを披露。15番パー4(378ヤード)では、グリーン右手前のラフまで運ぶ、350ヤード超のビッグドライブも放った。

 「今日は富士山もきれいだった」とご機嫌のB・ワトソンは、パー4以上の14ホール中、11ホールでドライバーを使用。他の選手が刻みを選択するホールで、ピンクのドライバーを敢然と手にし、それだけで大観衆を大いに沸かせた。

 実はこの日、ドライバー以上に“射程距離”で周囲を圧倒したのが、パターだった。12番パー4、1番パー4と、15メートル近いバーディーパットを次々と沈めた。3メートル前後のパーパットを残しても、ことごとく決めてピンチを免れた。「グリーンが非常にきれいで、球の転がりが良かったので助かった」。平均パット1・4167は全体1位だった。