<米女子ゴルフ:最終予選会>◇5日◇フロリダ州デイトナビーチ、LPGAインターナショナル(ヒルズC=6542ヤード、パー72、ジョーンズC=6441ヤード、パー72)

 日本ツアーの元賞金女王・横峯さくら(28=エプソン)が39位から7位に急浮上した。ジョーンズCで6バーディー、ノーボギーの66と猛チャージを見せ、首位と5打差の通算6アンダー。上位20位タイまでの“合格圏”に突入し、残り2日で05年宮里藍以来のトップ通過も視界に入れた。

 横峯が理想とするボギーなしのゴルフで、順位を7位まで上げた。第1日に73だったジョーンズCで、6バーディーの66。通算6アンダーとし「ボギーを打たないように心掛けた」とほほ笑んだ。

 「疲れてくると体が開いたり、いい姿勢で打てなくなる」と前日までの修正点を意識し、ショットが安定した。後半だけで5バーディー。パー5の13番で約4・5メートルのパットを沈めて波に乗ると、15番からは3連続バーティー。16番は約140ヤードの第2打をピン50センチにつけた。

 ラウンド中には蛇やワニが出没した。フロリダのコースらしい光景を見やる場面もあった。「そういうのを気にする余裕があるかないかでパフォーマンスも変わるというのは主人と話している」。夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎さん(33)との二人三脚も功を奏している。

 第1日の72位から、第2日に39位、そして7位。残り2日で20位タイの合格圏どころか、首位とは5打差。81年の森口祐子、89年の小林浩美、05年の宮里藍に続く日本人4人目のトップ合格も射程圏内に入った。「自分のプレーができたらいい」と気を引き締めた。