<F1:シンガポールGP>◇27日◇決勝◇シンガポール市街地コース(1周5・073キロ×61周)

 トヨタのティモ・グロック(27=ドイツ)が6番手スタートから追い上げ、チーム今季最高位、昨年のハンガリーGPでの自己最高に並ぶ2位に入った。終盤に2番手に浮上し、ゴールの瞬間は、両手でガッツポーズ。チームでは4月バーレーンGPのトゥルーリ以来今季4度目、自身は今季初の表彰台に立った。

 「集中して自分のレースが100%できた。レース前からドライバーの力で(展開を)変えられると思っていた」とグロックは振り返る。トヨタの新居ディレクターが「予選が(バリチェロの事故で)途中で打ち切られたのが残念」と話す通り、予選からマシンの調子が急上昇。好調は決勝レースでも続いていた。10月4日決勝の日本GPへ大きな勢いがついた。

 マクラーレンのルイス・ハミルトン(24=英国)がポール・ツー・ウインで今季2勝目を挙げ、ウィリアムズの中嶋一貴(24)は9位だった。(シンガポール=米家峰起通信員)