リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級で4連覇を逃し、銀メダルに終わった吉田沙保里(34)が1日、母校の至学館大の副学長に就任した。創立111周年を迎えた同大は、11月1日の11時1分に谷岡郁子学長が吉田に辞令を交付。吉田の所属は至学館大職員となる。なお、吉田は同大の副学長3人目。

 9月に栄和人レスリング部監督から副学長就任の打診を受けた吉田は「えっとびっくりした」と、思わぬ人事に驚きを隠せなかったが、すぐに谷岡学長の意図を理解し快諾した。リオデジャネイロ五輪の前から吉田の副学長構想を抱いていた谷岡学長は「本大学が目指す人間像として、沙保里は手本となる存在」とし、学生との交流による大学のさらなる活性化に期待した。

 吉田も「いきなりの副学長という大役ですが、お手本になれるように頑張るのが私らしいのかな」と、快諾した理由を説明した。