8日に開幕するフィギュアスケートジュニアグランプリ(GP)ファイナル(フランス・マルセイユ)に向け、本田真凜(15=大阪・関大中)、紀平梨花(14=関大KFSC)、坂本花織(16=神戸ク)の女子3人が7日、本番のリンクで公式練習を行った。

 昨季GPファイナル銅メダル、世界ジュニア女王の本田はマルセイユに到着した6日、39度3分の高熱を発症。一日中何も食べずに眠り続け、熱は下がったが、この日も37度8分の微熱がある状態。氷で頭を冷やしながらショートプログラム(SP)を通し、3回転連続ジャンプを何度も決めるなど40分の練習を難なくこなした。練習後は「体がいい感じに動いた。軽い感じ」と好感触を口にした。同様に高熱明けだった10月の近畿選手権でSP、フリーともに今季ベストの演技ができた経験を挙げ「何とかなる」と自信をみせた。

 今季全日本女王の坂本は強敵ロシア勢に警戒しながらも「他の人とは違うインパクトのある3-3(3回転連続ジャンプ)で加点をもらいたい」。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の武器を持つ紀平は、「フリーの練習の後で決めたい」と、状態が良ければまだ女子で誰も決めたことがない3回転半-3回転トーループの大技に挑戦する予定だ。