女子の井出樹里(33=スポーツクラブNAS)が、復活の快走をみせた。08年北京五輪5位の井出はトップと9秒差の58分12秒で3位に入り、同シリーズで3年ぶりの表彰台。リオ五輪出場は逃したが、地力を発揮して次戦横浜大会(5月13、14日)に弾みをつけた。リオ五輪代表の上田藍(33)は8位、優勝はアンドレア・ヒューイット(35=ニュージーランド)だった。
最後までトップを争った井出は、ゴール後に笑顔をはじけさせた。「素直に、うれしい。支えてくれた人たちに感謝したい」。五輪種目の半分の距離で争うスプリントとはいえ、久しぶりに世界のトップと互角に渡り合った。自身4回目の表彰台で喜びをかみしめた。
昨年3月、世界シリーズのアブダビ大会で落車。有力視されていた五輪3大会連続出場を逃した。「年齢も考え、諦めかけた」。現役続行は、所属先のサポートしてくれる人たちの「東京を目指そう。精いっぱいサポートする」という言葉で決意した。だから、どうしても結果が欲しかった。
次は、09年に3位になっている地元横浜大会。「目標は表彰台だけど、これまでは3位ばかり。地元で順位を上げたい」と話した。子どものころから夢見ていた五輪の金メダル。3年後の東京大会を目指して、井出が再スタートを切った。


