<フィギュアスケート:GPシリーズ第1戦・スケートアメリカ>◇初日◇24日(日本時間25日)◇男子ショートプログラムほか◇米ワシントン州エバレット、コムキャストアリーナ

 男子ショートプログラム(SP)で、小塚崇彦(19=トヨタ自動車)が3位につけた。すべてのジャンプを正確に決め、自己最高を大きく更新する80・10点をマーク。高橋大輔(22)織田信成(21)に続く第3の男が、今季GP初戦で好スタートを切った。エバン・ライサチェク(米国)が81・30点で首位。ペアの井上怜奈、ジョン・ボルドウィン組(米国)はSPで5位と出遅れた。

 会心の演技だった。小塚は、2連続3回転やトリプルアクセル(3回転半)などすべてのジャンプを正確に決め、ステップやスピンでも高得点を引き出した。「うれしさが込み上げてきた」とガッツポーズで喜んだ。初出場で8位と健闘した3月の世界選手権でマークした自己最高を9・19点も上回った。

 公式練習ではステップで転倒するなど緊張が感じられたが、本番は堂々たる滑り。「世界選手権でハイレベルな選手と争っていい勉強になった。このままじゃ駄目だと思った」。競技に自発的に取り組むようになり、振付師にも積極的にアイデアを提案したと変化を語る。今大会は出場していない高橋、織田に実力で急接近する成長ぶりを見せつけた。

 父は元全日本王者で68年グルノーブル五輪代表の嗣彦さん(61)。母や祖父らも元選手というフィギュア界のサラブレッドは「まだSPが終わっただけ」と言う通り、この程度で浮かれてはいない。4位とは約13点も開いた一方で、上位2人とは小差。フリーでこそ、真価が問われる。「フリーは4回転を跳ぶ」と宣言した通り、攻めの姿勢でさらなる上位を狙っている。