<ラグビー・トップリーグ入れ替え戦:クボタ34-5釜石シーウェイブス>◇14日◇埼玉・熊谷ラグビー場
日本選手権7連覇した新日鉄釜石が前身の釜石シーウェイブス(SW、トップチャレンジ4位)が、クボタ(トップリーグ13位)に敗れ、クラブチームとして初の昇格を逃した。
敗れても釜石フィフティーンの表情は晴れやかだった。試合開始早々にペナルティーゴールとトライで先制されたが、同9分には中央から左へ素早く展開しFB沼田邦光(33)がトライし、前半は5-13の8点差で折り返した。後半は自陣に押し込まれ引き離されたが、今季を通じ磨いてきたタックルで、最後まで全員が体を張り続けた。「大漁旗」を振り続けたファンからは試合後、「ありがとう」の声が注がれた。
新日鉄釜石ラグビー部からクラブチームに形を変え14年目。11年3月の東日本大震災を乗り越え、やっと進んだ初の入れ替え戦だった。NO8須田康夫主将(31)は「新しい歴史を作ろうと臨んだが相手が試合巧者だった。ただトップリーグは届かない距離ではないと感じた」と胸を張った。
新日鉄時代からの生え抜きで今季から指揮をとる三浦健博ヘッドコーチ(38)の下で1年間磨いてきたのはコンタクトと体作り。激しいタックルの練習や走り込みを「めちゃくちゃしんどかった」とフランカー佐伯悠(29)は振り返ったが、その分「ベースが1つ出来た」と成長を実感していた。「ラグビーの町」釜石の象徴として、来季も昇格へチャレンジし続ける。【高場泉穂】


