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2007年高校ラグビー特集


第87回全国高校ラグビー大会

尾道金星、東海大仰星倒す/高校ラグビー

前半、尾道SH中西は、モールから東海大仰星の隙をついてキックする
前半、尾道SH中西は、モールから東海大仰星の隙をついてキックする

<高校ラグビー:尾道14-12東海大仰星>◇2回戦◇30日◇花園ラグビー場

 尾道(広島)が、昨年度王者の東海大仰星(大阪第1)を14ー12で破る大金星を挙げた。7ー12で迎えた後半20分、途中出場のフランカー藤岡重晴(3年)が同点トライ。WTB平盛拓人(3年)が落ち着いてゴールを決め、虎の子の2点を最後まで守り切った。

 ノーサイドの瞬間、フィフィティーンは雄たけびを上げた。ベンチに引き揚げてきても涙が止まらない。創部6年目のチームが大金星だ。東海大仰星には春の全国選抜大会2回戦で7-10。夏、秋の練習試合でも敗れ3戦3敗。“4度目の正直“を実らせた。

 前半は有利なはずの風上で5点のリードを許した。「後半は風下なので迷いはなかった」。梅本勝監督(44)はFW勝負を指示。卒業後は大相撲の八角部屋へ入門する107キロの巨漢PR福留が突進する。後半20分、得意のモールを20メートルドライブ。ゴール前に迫り、相手が反則を犯すとまたモール。崩れてラックになったところで、FL藤岡がボールをつかみ中央へ飛び込んだ。ゴールが決まり逆転。藤岡は「めちゃうれしい。一生忘れないトライ」と感激した。

 梅本監督は「技術よりも、最短距離を行こうと言い聞かせました」と振り返った。過去、広島県勢の優勝は1度もなく、8強が最高位。そんな環境のなか、地元尾道商出身の梅本監督が02年に就任。前任の江の川(島根)を10度花園に導いた実績にひかれ、大阪など他府県からも選手が集まってきた。03年には全国選抜大会出場。04年に花園に初出場を果たした。

 自慢のモールの練習は激しく、8人対15人で1時間ぶっとおしで組むこともある。この日も「(仰星に)負けっぱなしで終われるか」の思いで粘着モールを繰り返し、鹿田主将は「8人全員が密着して、思いがひとつになった」。藤岡は「味方のパンツが破れるくらいバインド(がっちり組む)してた」と笑った。広島県勢の3回戦進出は71回大会の広島工以来。旋風はこれからだ。【網孝広】

[2007年12月31日8時22分 紙面から]

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