大相撲の春巡業が30日、三重県伊勢市の伊勢神宮奉納大相撲でスタートした。

 午前中には両横綱と3役力士がそろって五十鈴川にかかる宇治橋を渡り、神宮神苑で「手数入り」と呼ばれる土俵入りを行った。午後には幕内16力士による第53回トーナメント選士権が開催。決勝では大関魁皇(35=友綱)が横綱朝青龍(27)を寄り切って、9年ぶり2度目の優勝を飾った。魁皇は「疲れた」と言いながらも笑顔。朝青龍も「場所が終わっても、盛り上げていかないとね」とファンの声援に手を振って応えていた。

 春巡業は、31日の奈良県宇陀市(宇陀市総合体育館)など、4月13日の静岡県藤枝市(静岡県武道館)まで全国7カ所で行われる。