警察庁の安藤隆春長官は17日、大相撲力士らが野球賭博で暴力団と関係を持っていた疑いが強まっていることに絡み、日本相撲協会が既に暴力団排除を進めていることを挙げ「取り組みの徹底が重要で、警察として全面的に支援する」と述べた。国家公安委員会終了後の記者会見で話した。

 協会の動きを「社会全体で暴力団を排除する取り組みの重要な一環ととらえ警察は対応する」と強調した。

 会見では中井洽国家公安委員長も「国技と称するスポーツがいやしくも暴力団とつながっている事件が連続して起きた。協会はウミを出してほしい」と注文した。

 警察は指定暴力団山口組の弱体化を図る取り締まりを強めており、昨秋以降同組幹部15人を摘発。安藤長官は「着実に成果を挙げており、取り組みを強める」と表明した。