日本相撲協会は21日、東京・両国国技館で臨時理事会を開いた。賭博問題への対処について話し合われ、調査委員会のメンバーが承認された。ただし、上申書で賭博への関与を申告した親方、力士らの名前は、理事会でも明かされなかった。ある親方は「資料は断固として見せてもらえなかった。(報道で)ボロボロ出ているのに、公表しないのはおかしい」と指摘した。名古屋場所(7月11日初日、愛知県体育館)についても、現時点では開催の方向で話が進んでいるという。

 野球賭博への関与が明らかになった雅山の師匠にあたる武蔵川理事長の責任問題は言及されなかった。今後は調査委員会が、賭博への関与を認めた申告者への調査を進め、7月4日の理事会で処分などを決める。