右眼窩(がんか)内壁骨折で5日目から休場中の横綱日馬富士(30=伊勢ケ浜)が25日、東京都内の病院で検査を受け、手術しない方針を決めた。関係者によると、右目奥の鼻側の骨が陥没し、かけらも飛散した状態。鼻側でなく眼球方向に散っていたら、失明危機の状況だったという。人工骨を装着する手術を受ければ「現役続行は厳しい」と診断され、復帰して長く土俵に立つためにも手術回避を選択。幸い視力も落ちてないという。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「腫れは引いている。鼻血もだいぶ止まっている。回復は思ったより早い」とコメント。九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)への出場については「様子を見ながらです。(来月)9日にもう1度、病院に行く」と話した。