逸ノ城、始めました-。大相撲の逸ノ城(21=湊)人気は、角界だけではとどまらない。東京・築地場外市場の人気カレー店「東印度カレー商会」で「逸ノ城」がメニュー化されることが決まった。当の本人も「自分の名前が付いてビックリです。すごくうれしい」と喜んだ。

 今年5月、逸ノ城が付け人に連れられて初来店したのが縁となった。空揚げやケーキが大好物だが、唯一の嫌いな食べ物がカレーライス。モンゴルで遊牧生活中は飼っているヒツジが最高のごちそう。カレーにはなじみがなく「においがダメです」。見かねた同店の我妻明店長(51)が即席で考案したギョーザやワンタンの皮を油で揚げた逸品。それが無料トッピング「逸ノ城」だ。

 小麦粉で作った皮にヒツジ肉などを包んで揚げた、モンゴル料理「ホーショール」の肉なし版とでも言おうか。サクッとした食感。逸ノ城はカレー皿で山盛り3杯食べたほどのお気に入りだ。また、カレー好きの人なら、トッピングとして濃厚なカレーに混ぜてもよし。同店はルーがおかわり自由なのもうれしい。

 そして逸ノ城がもう1つ、好物とするのがヨーグルト飲料のラッシーだ。我妻店長は「逸ノ城ラッシーと注文していただければ、通常のグラスではなくジョッキで提供します。『逸ノ城トッピングに、逸ノ城ラッシーも』って感じでお願いします」と意気揚々だ。

 逸ノ城ばりに大きな豚ブロック肉が入った看板メニューの上上豚カレーと「逸ノ城」のコラボ企画。九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)で新三役が濃厚な逸ノ城同様に、人気沸騰は間違いなし。【鎌田直秀】<相撲の必殺メニュー>

 ◆輪島スペシャル

 左四つが得意で、左腰を入れつつ右足を軸にぐるりと下手投げを打つ。

 ◆ウルフ(千代の富士)スペシャル

 右手で相手の首根っこを押さえながら、強引なまでの左上手投げで豪快に土俵に転がす。

 ◆朝青龍スペシャル

 相手の体を挟み込むようにつり上げ、土俵にたたきつける荒技で強さを誇った。

 ◆舞の海スペシャル

 左手でまわしをつかみ、右手で足を取り、自身の左足は内掛けで攻める「三所攻め」で大柄な相手を倒した。

 ◆魁皇スペシャル

 怪力を生かし、左四つ右上手から繰り出す右上手投げで白星を重ねた。