世界選手権は4月28日に開幕、個人戦で自身初のメダルを狙う卓球日本女子代表のエース福原愛(20=ANA)のターゲットが決まった。26日、会場の横浜アリーナで全種目の組み合わせ抽選が行われ、順当に勝ち上がればシングルスは3回戦、ダブルスは準々決勝で、世界ランク3位の李暁霞(リ・シャオシア、21=中国)と対戦することになった。前回の07年シングルス準優勝の実力者だが、日本代表の関係者はこぞって福原に分があると分析。中国四天王の一角を破り、勢いに乗って表彰台まで駆け上がるつもりだ。
一瞬迷った後、日本女子代表の村上監督が右手で選んだ札は「72番」だった。順当なら福原は、16強入りをかけた3回戦で「65番」のシード選手李暁霞と対戦することに。世界ランク31位の福原は、3回戦でランク10位台の選手と対戦する可能性があったが、いきなり強敵が待ち受ける。それでも、福原は「前回準優勝者と当たるのはうれしい。どれだけできるか力試しをしたい」と歓迎した。
李とは03年世界ジュニア選手権、05年中国スーパーリーグと2度対戦し、連敗ながらともに互角だった。村上監督は「やりやすい相手。調子を落としていて、中国の代表選考会も7番目ぐらいの通過だと聞いた。チャンスはある」と力説。李は174センチの長身から繰り出す強打が武器で、同監督は「福原は打ってきてくれる相手の方が得意。李はミスが多くて格下にも負けることが多い。相手のミスで得点できる」と、冷静な対処を勝利への鍵とした。
メダル獲得には、世界ランク4位までを独占する中国四天王の一角を崩さなくてはならない。残る世界1、2、4位の選手とはそれぞれ8、9度対戦し、通算4勝22敗と大きく負け越している。唯一、対戦が少ないのが李。福原も「小さい時から知っているし同い年。ノビノビした気持ちでやれる」と前向きだ。むしろ李の方が、福原のように速いタイミングで返球する「前陣速攻型」を苦手とするというデータもある。
日本協会の星野強化本部長は「序盤で当たるので、相手が調子に乗る前で良かったのでは」と、3回戦での対戦を幸運ととらえる。3回戦に勝てば、メダル獲得まで残る強敵は世界8位の金(韓国)ぐらい。さらに平野とのダブルスは、順当ならメダルのかかる準々決勝で李と再戦。「1度も勝ったことのない李選手にリベンジしたい」。福原にとって「李撃破」が、今大会の焦点になる。【高田文太】



