Inaba URは「Libalent Vertex」が2018年4月に出来てから、今もチームに残る唯一の選手です。彼はそこまで自己主張は強くなく、リーダーの意向に従うというのが基本的なスタンスでした。それは現在も大きくは変わってはいません。そういった中で、彼のことを本当にすごいヤツだと感じたことがいくつかあります。

例えば、今年7月に挑戦した米マイアミでの「Call of Duty」の世界大会。今シーズン最後の世界大会で敗退した後、選手たちは応援してくれたファンの方々にTwitterでお礼をしたりと自分の時間を過ごしていました。その中でInaba URだけは、ホテルの部屋に戻ると、持参してきたゲーム機で練習を始めたのです。試合に負けたほんの1時間後です。敗退に落ち込む間もなく、すぐに練習に打ち込む姿に真のアスリートを見た気がしました。(EVA=プロチームマネジャー、月~金曜連載)