リーグ・オブ・レジェンドの国内プロリーグ戦「LJL 2019 Spring Split」ファイナルが13日、都内のヨシモト∞ホールで行われた。リーグ戦を20勝1敗で1位通過したDetonetioN FocusMe(以下、DFM)とセミファイナルを勝ち上がったUnsold Stuff Gaming(以下、USG)が対戦し、DFMが3―0で勝ち「春の王者」となった。5月にベトナムや台湾で開催される世界大会「Mid-Season Invitational」(以下、MSI)への出場権を手にした。

DFMが三度目の正直を果たした。2017、18年とリーグ戦を1位通過しながらファイナルではいずれも0―3で苦杯を味わっていた。当時からの在籍メンバーであるADCのYutaponは「うれしいし安心した。決勝で負けていたので」とほっとしたように話した。USGとの決勝は第1、2戦を連取。そのまま押し切るかと思われたが、相手が局地戦での数的有利を生かして序盤はリード。中盤の集団戦でも相手ミッドのDasherの立ち回りに苦戦する。それでも人数をかけてミッドレーンを押し、徐々にトップのEviが成長すると集団戦でも上回る。バロンを抑えられるが、インヒビター周辺で返り討ちにし、一気に押し切った。Yutaponと同じく17年からミッドを任されているCerosは「戦術の組み立て方を変えた」と成果を振り返った。これまでは自分たちのパフォーマンス最大化に注力していたが、相手のドラフトや戦術までしっかり分析するようになったという。「対応策を考えることで安定して勝てるようになった」とCerosが話せば、Yutaponも「徹底的に相手を知った」と続けた。

MSIは13のリーグでの王者が集う舞台だ。昨秋の世界大会では日本チームとして初めてラウンド2に進出した。Yutaponは「勝つのは難しいと思うが今の自分たちの立ち位置が分かる。慎重になりすぎずに、やるべきことをやる」と話した。