野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は小谷正勝氏(80=日刊スポーツ客員評論家)。

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先週はロッテの試合を重点的に見ていた。無得点での負けが2試合。点を取るのに苦労していた。

4月13日現在、チーム打率2割1分4厘はリーグ最下位。打率ランキングは、高部の2割8分6厘が最高で9位。次は18位のポランコまで名前が出てこない。深刻な貧打だと感じた。

チーム防御率2・81は僅差のリーグ3位なのに、借金2の4位にいる。野手陣でゲームを勝つという姿勢が、表に出てこない。ちょっと見たくらいで物を言うのは申し訳ないが、勝負事において第一印象は大事だ。相手が恐怖を感じなければ、戦う前から優位に立てない。

投手が良ければ大型連敗はしないが…1人でも負ける事はできる。しかし勝つには、1人では勝てない。特に投手は、信頼しても信用してはいけない。打ち勝つ強さがないと、優勝する上で欠かせない大型連勝もできない。いい位置につけて年を重ねるばかりでは、後々になって後悔する。

一昔前は「人気のセ、実力のパ」と言われた。長く自分が身を置いていたセ・リーグは野球が緻密で小さく見え、力勝負に徹するパ・リーグは大きく見えた。一度でもパの野球を経験してみたいなと思っていたところ、2013年にロッテから話をいただいた。中に入って得た結論として、抱いていた印象通りだった。見ている人は、どちらが面白いのか? おそらく迫力に勝るパの方だと思う。

現在、純粋にパで育ったパの指揮官はオリックス岸田監督、西武西口監督の2人だけ。吉井監督は豊富なキャリアを積んでいるが、今のロッテは、細部に勝機を見いだそうとするセの野球に寄っている。同じ傾向は、三木監督が率いる楽天にも言える。野村克也監督の下、ヤクルトで現役を過ごした共通点がある。監督に醸造された野球観は、無意識のうちに浸透する。ロッテには「優勝」「絶対に勝つ」を前面に出して戦ってほしい。無難にAクラスは、もういらない。

私は、新庄監督の言動、実際の戦いからも「何としても勝つ」の強さを感じる日本ハムを今季の1位に予想した。ソフトバンク、オリックスと攻撃力の高い3チームで争うと見ている。ロッテの予想は5位。殻を破って覆してほしい。(日刊スポーツ客員評論家)

【セ今週の展望】開幕3連勝の巨人も抜け出していない…混戦状況で避けたいこととは/緒方孝市