初出場の広島新庄が接戦を制して、初勝利を挙げた。エース堀瑞輝(2年)は8回以降、左ふくらはぎにけいれんを起こすアクシデントを乗り越えて2失点で完投した。「9回は打者やコースも考えずに投げていた。勝ててほっとしました」と振り返った。

 打線では定永真亮(3年)が2回に右中間を破る先制の適時三塁打を放ち、6回には勝ち越し打を呼び込む右前打を放った。「(2回は)自分でランナーを返すつもりだった。打ったのは内寄りのチェンジアップ。変化球を打つのは得意です」と胸を張った。

 広島県勢は春夏通算200勝となった。迫田守昭監督(69)にとっても夏の甲子園初勝利。「先輩たちがこれまでつくってくれた。新しい1つの歴史になったと思う」と感慨深げに話していた。