プロ注目の右腕山本拓実投手(3年)を擁する市西宮は、センバツ4強の報徳学園に延長10回、サヨナラ負けを喫した。

 市西宮は2回無死二塁、5番高濱慎太郎内野手(3年)の左適時打で先制した。エース山本は身長167センチと小柄ながら、全身を使うダイナミックなピッチングで、この日も140キロ代を連発。だが、8回に追いつかれ、延長10回に力尽きた。

 報徳学園には春の兵庫大会準々決勝でも逆転負け。雪辱を果たすことができなかった山本は「私立を倒す気持ちでずっとやってきた。今日の試合で負けたことは悔しいけど、2年半の高校野球に悔いはないです」と涙した。