今夏、45年ぶりに甲子園出場を果たした秋田中央が、能代松陽に逆転負け。初戦で姿を消し、センバツ出場は絶望的となった。

3-0とリードして迎えた8回に悪夢が待っていた。1番から4連打を浴びて1点差。その後、三振で1死を取ったが、相手代打に逆転2点二塁打を中越えに運ばれた。1年生レギュラーとして聖地に立った野呂田漸捕手は「変化球が要求どおりのコースに来たが、相手が上手だった。悔しい1球になってしまった」。昨秋の県大会、秋田修英との初戦でも8回に同点にされ、延長13回タイブレークの末に敗退した。この日先発の新エース目黒操(2年)は出場していなかったが、「8回は1番からで、先輩が敗れたときのことも思い出して変に意識してしまった」と肩を落とした。

甲子園を経験した野呂田は新チームで「3年生がいたときはリードしてもらったが、自分が引っ張ろうという意識が強くなった」。この試合では初回の適時打を含む単打3本も、長打はなかった。チームを勝利に導く選手へ「体力面を鍛え直して長打を打てるようになりたい」。扇の要として、さらなる成長を誓った。【山田愛斗】