沖縄尚学が攻守ともに安定した試合運びで快勝し、沖縄県勢の春夏甲子園通算100勝を達成した。
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沖縄の甲子園100勝は野球を愛する人たちの結晶だった。99年センバツで沖縄尚学を県勢初優勝に導き、愛知黎明で指導する金城孝夫監督(67)は「いろんな先輩が積み重ねた100勝の重みがある」と話す。
甲子園で歯が立たなかったころを思い出す。「寒さ対策で、センバツが決まったら上半身、裸で練習したり、氷水に手を突っ込んでから練習して。結果が出なかった」。本州とは異なる、南国の風土が壁だった。
20年ほど前だ。センバツ直前に大阪で練習時、金城監督はナインがアンダーシャツを脱いではしゃぐのを見た。「煙が出てる!」。体から湯気が出ていた。いまも忘れられない記憶だ。「それくらいの知識しかなかった。沖縄では汗をかいてもアンダーシャツを着替えなかった。私は健康管理を重視して練習時に3回、シャツを着替えさせた」。体調管理し、強くなった。
原点は沖縄水産などの監督で一時代を築いた栽弘義監督(故人)の教えだ。「沖縄では気づかない発想があった。チーム作りを学ばせていただいた」。グラウンドにおがくず走路を作ってはだしで走らせた。「膝や足首、走る感覚がある。いろんな狙いがある」。栽監督の門下生たちが、沖縄野球を底上げした。【酒井俊作】
◆沖縄県勢100勝 沖縄尚学が勝ち、沖縄県勢は甲子園春夏通算100勝目。沖縄県勢で勝利を挙げた学校は14校あり、沖縄尚学の通算22勝は興南の24勝に次ぐ県2位。100勝は都道府県別で26番目の到達だが、沖縄は初参加が58年夏と遅い。平成以降の69勝は全国9位に入っている。

