葛飾野が、逆転で7回コールド勝利を飾った。

1-3で迎えた6回、初戦の緊張感がやっとほぐれた。主将の三沢青大捕手(3年)は「3年生は最後で負けたらどうしようとか、しかも神宮で、もう足が動かないことが多かったです。初戦の難しさで、全員が硬かった」と苦笑いで明かした。

セーフティーバントを含む9安打で、打者一巡の猛攻を仕掛け、四球や暴投も絡んで10点を奪って逆転した。自身も6回に2安打を放った三沢は「5回で2点差だったので、自分たちのペースで1点ずつ返していこうと思っていた。セーフティーやバントが決まったことが大きかった」と話した。

このチームでは、公式戦初勝利。勉強、生活、野球の「文武生活三刀流」を掲げており、才野秀樹監督(54)は「生徒が、次はこうしようと考えてやっていくと思う。自分たちで考えるところが、真価を発揮するところ」と期待していた。