今秋のドラフト上位候補の山梨学院・菰田陽生投手(3年)が、センバツで負傷後初の先発マウンドで申し分ない投球を見せた。星稜(石川)戦で4回58球を投げ、3安打1失点。直球、変化球ともにストライクゾーンに集め、NPBスカウトのガンで最速146キロを計測。与四死球ゼロの抜群の制球力も健在で、夏に向けて順調に階段を上っていることを結果で示した。
今年3月のセンバツ1回戦の長崎日大戦では初回に先制ソロを放つも、一塁を守っていた5回に悪送球を捕球しようとした際に打者走者と交錯。左手首を痛め無念の途中交代を余儀なくされ、その後「左橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折」の診断を受けた。左手首の治療・リハビリがスムーズに進み、既に2試合に登板。復帰戦1イニング、2戦目3イニングと伸ばし、この日の3試合目にして先発マウンドに戻ってきた。「真っすぐ自体は今日最初から良かったと思いますし、カットボールやスライダー、フォークの精度も上がってきて、三振も取れるようなボールにもなってきたのでいいのかなと思います」と本人の手ごたえもバッチリだ。
この日は打席に立つ機会はなかった。投打二刀流を志す男の完全復活に期待を抱かずにはいられない。吉田洸二監督(57)は「打つ方は相手主導になるので少し慎重には入っていこうかなと思いますが、1番いい菰田が夏の大会には出せるかなと思います」と話していた。

