梅雨が明けると、いよいよ列島各地で球児たちの熱戦が活発になる。第108回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)へ向けた地方大会開幕が本格化する前に、取材の中で見つけた「ピカイチ」な選手をテーマ別に全4回にわたって紹介する。担当記者が選ぶイチオシな選手たちとは-。第1回は「投手編」。
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今年の千葉大会は好投手が目白押し。その中でもひときわ注目されるのが市船橋のエース右腕、諸岡杜和投手(3年)だ。
ダイナミックなフォームから投じる直球の最速は147キロ。回転数もラプソード計測で2400回転/分を超える良質なストレートだ。ここに2種類のスライダーを組み合わせ、空振りを量産。177センチ、84キロの体格と投球スタイルは、自身もファンだという阪神石井大智投手(28)をほうふつとさせる。
このスタイルの原点は中学時代にある。当時は身長も166センチと小柄で、最速も120キロ台。「ストレートだけじゃ勝負できないというのはわかっていた」と磨いた変化球が、現在も支えとなっている。
高校入学後、身長が急激に伸び、トレーニングのかいもあってフィジカルが大幅に向上。球速も上昇し、変化球と直球のコンビネーションがより効果的になった。昨年、2年生ながら千葉制覇に大きく貢献し、先発として甲子園のマウンドにも上がった。
幼少期にスタジアムツアーで訪れて以来の憧れだった甲子園。3年間をともに戦ったチームメートとそこに戻りたいという気持ちは強い。昨年は「昔よりベンチが小さく感じました(笑い)」と成長を実感したが、それ以上の“進化”を遂げて再び聖地へ。頼れるエースが市船橋を導く。【服部航大】

