横浜(神奈川)の最速157キロ右腕、織田翔希投手(3年)が2戦連続の救援マウンドで躍動した。逆転した直後の6回から登板し、4回を1四球無安打無失点、7三振を奪って2年連続の8強入りに貢献した。また1つ、頂点に近づいた。健大高崎(群馬)は大岩翔斗捕手(3年)4投手を好リードして1失点にまとめ、12年ぶりに8強入り。花巻東(岩手)も勝ち上がり、ベスト8が出そろった。17日は休養日で、18日に準々決勝が行われる。

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織田が「僕がここまで成長できたのはアイツのおかげ」と感謝する選手がいる。新チームのスタート時からキャッチボールの相手を務める堀江修生捕手(3年)だ。

織田が堀江を相棒に指名したのには理由があった。「表に出にくい性格だったので」と話すが、実は堀江は1年時、不登校だった。「去年のチームはレベルが高くて。一歩引いてしまうことがあって。9月から3カ月、学校にも練習にも行けなくなってしまったんです」と堀江。同12月、村田浩明監督(40)に「辞めたいです」と申し出たが、同監督に「練習に出なくてもいい。グラウンドに足を運んでみたらどうだ?」とアドバイスを受け、少しずつ足を向けるようになった。昨夏、新チームになった時、織田が「堀江をキャッチボールパートナーにしてもいいですか?」と指名した。

堀江は織田の球を受けるために、動画でプロ捕手のキャッチングを研究。投げやすい形を意識し、ブルペンも含め1日100球以上は球を受けた。堀江は「球の速さ、質、去年の夏から球の重さは2倍、3倍違う。すごい成長です」と、その成長を一番身近に感じている。村田監督は「織田が寄り添ってくれて堀江が生き返った。今では『堀江じゃなきゃダメだ』という存在」と強い信頼関係で結ばれている。

堀江は「織田が僕の居場所を作ってくれた。今は野球が楽しい。この時間が幸せ。終わって欲しくない」。不登校の球児を救った織田の優しさ。1球1球にチームメートの思いが込められている。【保坂淑子】

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