駒大苫小牧(北海道)野球部に「日本一コーチ」が誕生した。04年夏の甲子園で道勢初優勝に輝いたときの主将、佐々木孝介氏(22)が1日付で、同校社会科教員に赴任。野球部ではコーチとして、茂木雄介監督(37)を補佐する立場となった。5日は初めて指導のもようを報道陣に公開。「日本一はもう過去のこと。今いる子どもたちに勝たせてやりたいという気持ちでいっぱい」とV奪回へ向けた。

 3月9日、初めてチーム練習を見た。同25日の愛知での遠征初日、スタンドから練習試合を見た際、1球1球に対するナインの動きが緩慢なのが気になった。試合後、3年生部員20人に声を荒らげ、1球の大切さを厳しく説いた。それも母校を強くしたいがゆえの思いからだった。

 06年夏以来の甲子園出場へ、新コーチにかかる期待は大きい。茂木監督は「高校、大学の貴重な経験を選手に伝えてほしい」とエールを送る。小野寺翔希主将(3年)は「熱い気持ちで語ってくれます」と日本一の魂は、着実に浸透してきている。

 指導者としてのスタートに、佐々木コーチは「勉強することばかり」と戸惑いもあるが、それ以上に喜びが先に立つ。「母校で野球にかかわれるなんて最高の幸せ。毎日が楽しい」と笑顔をみせた。【中尾猛】