北北海道代表の白樺学園は26日、全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)のベンチ入りメンバー18人を決めた。背番号18は、北大会で登録を外れた赤堀隼太投手(3年)に与えられた。この日、最終選考となる紅白戦で好投し、最後の最後で滑り込んだ。赤堀は「支えてくれた家族や周囲の気持ちがこもった18番です」と感謝した。

 戸出直樹監督(35)に、入れ替えの決断をさせたのは気迫のこもった1球だった。右打席に立つエース小林をフルカウントから内角の直球で見逃し三振に打ち取った。「あの1球を見て決めました。いいボールだった」と同監督をうならせた。

 北大会中は練習を手伝いながら「メンバーの変更があるかもしれない」と自主練習は欠かさなかった。宿泊先でシャドーピッチングや素振りなどで、最後のチャンスにかけていた。チームにとっても、ただ1人の左腕が入り、投手起用の選択肢が広がる。「チームの勝利に貢献できるような投球をしたい」と全力を尽くす。