長打は捨てて、初勝利を狙う。第93回全国高校野球選手権(6日開幕、甲子園)の北北海道代表・白樺学園は4日、初戦で戦う鳥取商(鳥取)のエース右腕橋本友樹(3年)攻略へ動きだした。トップバッターを務める佐藤優太二塁手(2年)は「外角の球が多いそうなので、しっかり逆方向へ打球を運びたい」。打ち崩すカギは、振り回さず軽打を意識することだ。

 大阪・伊丹市内での練習前、戸出直樹監督(35)や大内康至部長(31)らが鳥取商の試合をビデオでチェックした。横手投げや、球速は120キロ台であることを確認。2人は特徴をまねながら打撃投手を務めた。戸出監督は「ビデオで見たら適度に荒れている。甘いコースをしっかり打てるか」と分析した。

 緩い球を投げ込まれた選手は、攻略に自信を持った。佐々木駿捕手(2年)は「引きつけて右方向に持って行ければ。右横手は苦手ではありません」と意気込む。今後、選手も映像で相手投手の特徴を確認する予定だ。この日は、指定された練習会場で直前に調整していたのが鳥取商。ニアミスとなったが意識することなく練習に集中した。【木下大輔】