<高校野球沖縄大会:沖縄尚学5-2美里工>◇21日◇決勝◇沖縄セルラースタジアム那覇

 沖縄尚学が春夏連続、8年ぶり6度目の優勝を飾った。初回、主将の諸見里匠内野手(3年)がいきなり右中間へ三塁打で口火を切り、この回2点を先制した。6回、先発の左腕・比嘉健一朗投手(3年)が3連打で1点差に迫られ、なおも2死満塁のピンチ。ここで右腕の宇良淳投手(3年)に継投。「マウンドで比嘉から『任せた』と言われたので、抑えようと思った」と、三振に打ち取った。宇良は残り3回1/3を1安打無失点で投げきる好救援だった。

 センバツでは初戦で敦賀気比に2-11と完敗。初戦負けは春夏通じて45年ぶりだった。宇良は「もう1度甲子園に戻ろうとチームがひとつになりました」と話した。春の悔しさの分も夏に大暴れする。

 ◆沖縄尚学

 1956年(昭31)、私立沖縄高として創立。83年に現校名。普通科に体育コースと特別進学コースがある。生徒数は1142人(女子509人)。野球部は57年に創部。99年春、沖縄勢として初の全国制覇。部員72人。春5度、夏は6度目の甲子園出場。主なOBはソフトバンク東浜巨投手。那覇市国場747。名城政次郎校長。◆Vへの足跡◆1回戦9-0美来工科2回戦8-4中部商3回戦2-1北中城準々決勝7-0糸満準決勝3-2真和志決勝5-2美里工