<全国高校野球選手権:浦添商3-1関東一>◇14日◇3回戦

 関東一(東東京)の23年ぶり8強進出はならなかった。得意の機動攻撃を、浦添商バッテリーに封じられた。好投手の伊波に対し、4回まで毎回の5安打。しかし、3度試みた盗塁はいずれも失敗した。米沢貴光監督(32)は「失敗を恐れずがうちの野球。ただ、流れを呼び込めなかった」と試合を振り返った。

 この日は2番手の押久保昂汰投手(2年)を奇襲先発させた。「強打のチームには緩い球が有効」(米沢監督)と東東京大会・帝京戦以来の先発。6回1失点と好投も、7回に勝ち越し点を奪われた。「スライダーが甘く入った」と泣きじゃくる押久保の横で、米沢監督は「押久保は悪くない。伊波君の力強い投球にやられた」と話した。